・『施工管理の労働時間が長くて、プライベートの時間が持てない』
・『このままずっとキツイなら、辞めたほうがいいと感じ始めている』
・『すでに、辞めたい!と強く感じていて退職を真剣に考えている』
施工管理の仕事は、労働時間が長くなる傾向が強いです。
ですが、現場を監督する立場であるため、労働時間が長くなることについて、悩みを言い出しにくいといえます。
私は大学を卒業して大手ゼネコンに入社しましたが、労働時間の長さに悩んで、1年目で会社を辞めました。
現在では、以前と比較してプライベートの時間を確保できている職場で働いています。
そこで本記事では、施工管理の労働時間が長くなる具体的な理由から、『辞めたい』と強く感じたときの対処法までお伝えしていきます。

施工管理は日本で最も忙しい職業?
日本で最も忙しい職業のひとつが、施工管理です。
他にも、広告や証券の営業は特別に忙しいですが、比較してもトップクラスの仕事量を抱えます。
なので、あなたが長時間労働に悩むのは、『極めて当然』のことであって、まったく恥ずかしいと感じることではありません。
平均的な施工管理は、平均的なサラリーマンの1.5倍から2倍程度働いているのが実情です。
人によっては、職場を変えるだけで、自由に使える時間が月に4日以上増えていくのが普通です。
にも関わらず、労働時間に見合った給料を貰えるのは、ほんのひと握り。
理由はシンプルで、深刻な人手不足かつ働き方も昔と変わっておらず、仕事が非効率であるためです。
施工管理の労働時間が長い理由4つ


労働時間が長い理由は、会社によってさまざま。
ですが、多くの会社に共通することがいくつかあります。
例えば、天候の変化に左右されたり、働き方に対する価値観が昭和の時代と変わらなかったり。
以下から施工管理の労働時間が長すぎる理由を、それぞれ具体的にお伝えしていきます。
働き方に対する価値観が昭和のまま
世の中では働き方改革がなされる一方で、建設業界では、昔と同じ超長時間労働です。
現在、施工管理の第一線で働く人達は、昭和生まれの人がほとんどです。
そのため、昔の働き方の価値観を引きずっているのかもしれませんね。
もちろん、昭和の頃と比較したら、労働時間は短くなっています。
ですが、長時間労働を美徳とする考えは、上司の頭の根底に残っていて、メリハリつけた働き方を難しくする大きな要因といえます。
コントロールできない要因で計画が左右される(天気など)
工事の進み具合は、天候に移り変わりによって、大きく変わってしまいます。
そのため、計画的に休みの予定を立てるのが難しくなります。
建設業で働く以上は、仕方がないことですし、入社前にある程度覚悟していた人は多いはず
です。
ですが、仕事にある程度慣れていくと、プライベートの時間を持ちたいと考えるようになる人がほとんどです。
将来的にずっとまとまった休みが取れないことを考えると、天候の変化による長時間労働に耐えられなく人がいるといえます。
人手不足が原因
現在の建設業界は、定年を過ぎた人を積極的に再雇用せざるを得ないほど、深刻な人手不足です。
あまりにもたくさんの若手が辞めるのと、建設業に厳しいイメージがあり、新しい人材が入ってこないためです。
たまに良い人材が建設業にきても、働いた仕事に対して給料が割が合わなかったり、理不尽過ぎる仕打ちもあるので、スグに辞めていってしまいます。
人手不足がゆえに、多すぎる業務量に耐えかねて、人がどんどん辞めていく負のループに陥っているといえます。
一人あたりの仕事量が多すぎる
施工管理の仕事は、おおまかに分けると、以下の4つですね。
- 品質管理
- 原価管理
- 安全管理
- 工程管理
これら全てを、ひとりで担当する場面もでてきます。
加えて、現場に張り付いている日は、事務所に戻ってから書類作業が残っています。
夜遅くまで残業しなけらば仕事が終わりません。
人手不足に加えて、そもそもの仕事量が多すぎるのが、施工管理の労働時間が長い要因といえます。
長時間労働は絶対悪|『職場を変える』のも選択に


施工管理として働くことが慣れてきた人は、長時間労働を仕方ないと考え始める人もいます。
ですが、施工管理ほどの長時間労働は『絶対的な悪』です。
なぜなら人間は、気を緩めると事故の恐れがある工事現場で、睡眠時間を削ってまで働くと、必ず神経がすり減り人間らしさを失っていくためです。
建設業界に『暴言』や『暴力』があるのは、その人達の人間性も関係しています。
ですが、明らかに限度を超えた『長時間労働』が関係しています。
もしあなたが、長時間労働が当たり前の職場で、信じられないような暴言・暴力を感じたことがあるならば、スグに環境を変えるべきです。
あなたの職場は、すでに長時間労働で『人間らしさを失った』方たちがいるためです。
辞めるつもりなら絶対に早いほうがいい話


長時間労働に苦しんでいて、辞めることを考えている人は、できる限り早い決断をすべきです。
なぜなら、異常な環境に慣れてしまって、心を殺しながらの働き方に慣れてしまうためです。
無理しながら働く人生には、どんな価値があるのでしょうか。
価値観は人それぞれですが、長時間労働がキツイと感じたら、『施工管理以外の仕事をすればいいだけの話』です。
『そんなに簡単に言わないでほしい』って人もいるかもしれませんが、本当にただそれだけ。
日本では我慢が美徳とされますが、理不尽過ぎる環境で我慢することには、なんの価値もありません。
あなたの身と心をボロボロにしていくだけですし、ずっと続けてくことも難しいはずです。
長時間労働に我慢しているのであれば、『職場を変える選択』を取ればいいだけです。
施工管理からの転職で多いパターンは?
さまざまなパターンがあるのですが、多いパターンは、次のとおりです。
- 不動産仲介業の営業
- 土木系の施工管理
- デベロッパー
- メーカー・IT
建設業の知識をいかして、不動産仲介業の仕事をする人が意外と多いです。
他にも、同じ施工管理の経験を活かしつつ、労働時間が少ない土木系の会社を選ぶ人も。
また、労働時間を少なくして年収を上げるために、デベロッパー側にうつる人もいます。
他にも、IT業界やメーカーに転職する人もいますね。
施工管理が異業種に転職するのは、以下の記事にまとめていますので、よかったらどうぞ。


