この記事では、床上操作式クレーン技能講習の学科テストに必要な知識を解説しています。
クレーン技能講習に合格するためには、マークシート形式の学科テストと、実際にクレーンを動かす実技試験の両方に合格する必要があります。
合格率は95%以上と高めですが、落ちる人は落ちていくので、注意する必要があります。
落ちる人に共通する特徴は、講習をあまり聞いていなくて、テキストにメモをしていない人です。
ほとんどの講習の会場では、講師が出題範囲をかなり細かく教えてくれるため、しっかり講習を聞く必要があります。
別の見方をすると、講義をしっかり聞いてさえいれば、全く心配する必要がない試験といえます。
しかし、講義は非常に退屈でして寝てしまう人もいると考え、学科テストに必ず出題される必要最低限の知識をまとめました。

クレーン技能講習の学科テスト必須知識をわかりやすく解説


クレーンの定義
クレーンの定義について、一文だけ覚えておく必要があります。
『クレーンとは、荷を動力を用いてつり上げ、及びこれを水平に運搬することを目的とする機械装置である』
上記の一文の中で、「動力」というキーワードがポイントとなります。
クレーンの力は、動力という言葉で定義されると覚えておけばオーケーです。
玉掛けの定義
玉掛けとは、ワイヤーロープをクレーンのフックにかけることです。
クレーン技能講習では、玉掛けをしませんが、関係する用語であるため出題されます。
『玉掛用ワイヤーロープやつりチェーンを用いて、荷をクレーン等のフックに掛けたり外したりする作業を指す』
上記の一文の中で、「掛けたり外したり」という点が重要になります。
あまり重要と言えない一文ですが、テストに出題されることがあるので、軽く記憶しておくと良いです。
走行装置
荷ぶれが起きやすいクレーンの種類を覚えておく必要があります。
学科テストで出題されるものは、『小容量のホイスト式天井クレーン』です。
このタイプのクレーンは、始動トルクが大きく急激な始動をするため、荷ブレが起きやすくなります。
軸及び軸受
軸受とは、ベアリングのことを指します。
大きく2つに分けることができまして、『すべり軸受』と『転がり軸受』に区別することができます。
上記の2つの名称さえ覚えておけばオーケーです。
巻過防止装置
巻き過ぎにより、つり具と機器が衝突したりワイヤーロープが切断するのを防ぐために、クレーンに装置がついています。
さまざまなタイプがありますが、テストに出題されるのは、直働式です。
覚えておく一文は、下記のとおりです。
『フックブロックが上昇すると、上面がリミットスイッチまたはレバーを押し上げることにより、リミットスイッチの接点を開放して電動機の回転を止める』
少し長い一文ですが、フックブロックと呼ばれるものが、リミットスイッチを叩くことで、電動機が止まることさえイメージできれば良いです。
クレーンの取扱いに関する出題


作業開始前の点検
学科試験で出題されるポイントは、ごくわずかでして、常識的な知識が問われます。
作業開始前には、
『ワイヤーロープが通っている箇所に異常がないか確認』
する必要があります。あわせて、
『安全装置は常に有効な状態に維持しておかなければならない』
ことも覚えておくと良いです。
つり荷の巻き下げ
つり荷の巻き下げ時に注意すべき点について、基本的な知識を問われることがあります。
覚えておくべきポイントは、
『つり荷が着地する直前にまくらの上で巻き下げを一旦停止して、まくらの位置、着地面を確認する』
ことです。荷物を下ろす前に、一時停止をする必要が出題ポイントとなります。
また、つり荷を着地させる場合には、
『最小限のインチング運動で、静かに着地させる』
ことも合わせて覚えておくとなお良いです。
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